②   生活全般の中から

  Q.家族の理解が得られません

 A. パニック症の発作で見た目でわかるものは過呼吸くらいですし、 不安感や恐怖などは他人にはわかりません。私達はただ「具合が悪い」というのではなく、「めまいがして立っていられないので、ちょっと待って欲しい」「動悸がして息が苦しいので休憩する時間が欲しい」 など、自分の状態を具体的に話すことが必要です。また「…は出来るが…は難しい」「…はしばらく誰かに手伝ってもらいたい」など自分の希望も具体的に言葉にすると、周りの人も対処しやすくなります。

パニック症について書かれた本を読んでもらう、一緒にお医者さんに 行って話しを聞いてもらうなども、病気を理解して貰う方法の一つです。 

Q.家事がスムーズにできません

A. 家族に小さな子どもさんや介護が必要な人がいるのに発作が起きたりすると、焦って余計に発作が起きやすくなりますね。やらなければならないことに順位をつけて整理し、紙に書き出してみましょう。できれば前の晩に次の日の行動を書き出しておくと、心も身体も準備ができて 必要以上の緊張をしないで済みます。

Q.子どもの学校行事がつらいです

A. 行事の際には出入口に近い場所に席を取らせてもらう、途中で 席をはずすことを了解してもらうなど、幼稚園・保育園や学校に協力を お願いしましょう。また行 事に一緒に参加する人の中にあなたを理解し協力してくれる人があれば、気持ちが楽になります。子どもの晴れ姿を 見る喜び・子供と一緒の体験ができる喜びに 集中して、自分の状態を 意識しないように心がけましょう。抗不安薬は、必要なその時だけでは なく数日前位から少量ずつ服用して、緊張感が高まらないように 体調をコントロールするのもよい方法です。

 Q. 生命保険に加入できますか?

   A.通院治療中は、普通の生命保険に加入するのは難しいかもしれませんが、共済系で期間が区切られる商品などは加入できるものもあります。治療が終了すれば、問題ありません。